衆議院議員 静岡県第7選挙区城内 実

活動報告及びお知らせ
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ACTIVITY

かんじのはなし

2007.02.13 政治

 今日小学校一年生の長男の国語の教科書をたまたま見て、唖然とした。
 『こくご(一)下』(光村図書)の十六頁に「かんじの はなし」というのがあった。(以下引用)
「かんじは、はじめは、かんたんなえのような ものでした。「やま」の すがたから、「山」という かんじができました。「みず」の ながれる ようすから、 「水」と いう かんじが できました。 空から「あめ」が ふる ようすから、 「雨」と いう かんじができました。(以下省略。スペースはそのまま。)」
 これを見て漢字の話をしているのに、漢字を「かんじ」とし、簡単な漢字までひらがなで書いているので笑ってしまった。小学生一年生で習っていないからといってなぜひらがなにするのだろうか。読み仮名すなわちルビをふれば良いではないか。
 今からおよそ八十年前の昭和二年十二月発行の菊池寛著、文藝春秋社刊『日本建國童話集』(小学生全集第六巻初級編)という小学校低学年向き(一年?二年)の本が手元にあるので紹介する。
 「お崩(かく)れになつた伊邪那美命(いざなみのみこと)は、この世界(せかい)を去(さ)つて、遠(とお)い遠い黄泉國(よもつくに)に行つてしまはれました。たつた一神(ひとり)になられた、伊邪那岐命(いざなぎのみこと)は、淋(さび)しくて淋しくて、とうとう我慢(がまん)が出来(でき)なくなりました。」(同書、十二頁。( )内はふりがな。)
 亡き父方の祖父は尋常小学校卒である。しかし、当時小学校を卒業しても充分な学力(読み書きそろばん)があった。松下幸之助翁しかり。
 『小学生全集』の上級編(小学校三年?)には現在の中学生、高校生程度(ひょっとすると大学生?)の程度の書物が並べられている。例えば、『極地探検記』、『園藝と家畜』、『源平盛衰物語』、『西洋偉人傳』等々。
 私が文部科学大臣であれば、小学校一年の国語の教科書を下記のように書きかえさせる。
 「漢字(かんじ)は、初(はじ)めは、簡単(かんたん)な絵(え)のようなものでした。「山(やま)」の姿(すがた)から、「山」という漢字が出来(でき)ました。「水(みず)」の流(なが)れる様子(ようす)から、「水」という漢字が出来ました。空から「雨(あめ)」が降(ふ)る様子から、「雨」という漢字ができました。(以下省略)」
 要はよみがなをふれば良いのである。漢字は象形文字である。若い頃の脳が柔軟な時期から視覚に訴えさせてはどうだろうか。
                                2月13日(火)