11月23日新嘗祭
2025.11.24

11月23日、天皇陛下におかれましては、祭祀の長として、執り行われた新嘗祭にて天神地祇八百万神へ一年の実りをご奉告あそばされました。
新嘗祭は、神嘉殿にて、まず夕刻に「夕(ゆう)の儀」が、そして深夜「暁(あかつき)の儀」が斎行されます。
静寂に包まれた宮中で、日と夜の境目をまたいで執り行われる祭儀の連なりは、他にはない厳かな空気を醸し出しています。
祭儀においては、神々に新穀をお供えされ神恩を感謝された後、陛下自ら新穀をお召し上がりになる、宮中祭祀の中の重儀の一つです。 皇祖皇宗の御霊に感謝を捧げ、五穀豊穣、国土の安泰、そして国民の弥栄を祈念いたしました。
私も新嘗祭に謹んで参列いたしました。澄みわたる晩秋の空気の中、自然の恵み、そして脈々と受け継がれてきたわが国の宮中祭祀の果たす本来の役割を、夕の儀・暁の儀を通してあらためて深く(頭でなく)たましいで感じることができました。
日本の伝統と祈りの心を大切にしながら、高次元の世界に思いをいたし、国の発展のため、これからも誠心誠意励んでまいります。

(写真は御下賜品の白酒黒酒(しろき、くろき)です)