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櫻花(おうか)にほふ

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 今日は朝から晴天の一日であったが、とても寒い一日であった。いわゆる花冷えといものなのだろうか。最近本格的に俳句をつくるようになって、「花冷え」などという言葉が口からでるようになる。日本人の季節感、情緒の豊かさに改めて驚くことしきりである。これは俳句ではなく短歌であるが、さくらというと次の短歌をつい口ずさむ。

 しきしまのやまと心を人とはば 朝日にほふ山ざくらばな

 本居宣長が詠んだ歌であるが、確かに実感として桜はやまと心を象徴する花であると思う。
 西洋のバラは確かに美しいが、とげがあり朽ち果てるときは醜い。まるで生命に執着しているかのようだ。確か新渡戸稲造の「武士道」にそんなことが書かれていた。
 
 幼少時も含めて10年間ヨーロッパで生活し、西洋の美といものをいやというほど見てきた私であるが、自分のDNAの中には日本人としての美的感覚や大和魂が脈々と受け継がれており、桜を見ると理屈抜きに心を動かされる。
 春の生気あふれる朝日を全身に浴び、桜の花が満開。ただそれだけでいいようのない幸福感に酔いしれてしまう。その背後に霊峰富士でもそびえてようものなら、もう最高である。外国人も感動する光景である。
 特攻隊をはじめ戦争で桜の花のように散ることを「散華(さんげ)」と表現する。先の大戦で散華された若き特攻隊員は、もうじきに散ってしまうきょうの桜の花とだぶって目にうつってしまう。命はかなく美しく散っていっただけに切なく悲しい。二度と戦争を起こしてはならないし、戦争をあまりにも美化してはならないが、散華された英霊には改めて感謝と哀悼の気持ちを捧げたい。

 自分はまだ40歳であるが、いつ死ぬか分からない。病気になるかもしれないし、事故にあって不慮の死を遂げるかもしれない。人権擁護法案、郵政民営化法案はじめ権力の一番のタブーに触れてしまったため反対勢力に殺されるかもしれない(冗談で言っているのではない)。しかし、私も桜の花のように、国家国民のため、武士道精神にのっとって散るときは潔く散りたい。
 その時は「後に続くを信ず」。

3月31日(金)

 


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