衆議院議員 静岡県第7選挙区城内 実

活動報告及びお知らせ
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★活動報告★ ダライ・ラマ法王講演会

2012.11.14 ピックアップ

 昨日、すべてのチベットの人々の精神的指導者でいらっしゃるダライ・ラマ法王が国会にお越しになり、140名近い国会議員の前でご講演された。
 

 
 私は、講演会世話人の一人として、当日発表されたアピール文の作成や、法王来日を機に結成された「チベット支援国会議員連盟」の立ち上げ、英語版プレスリリースの作成等々さまざまな形で積極的に参加してきた。
 ダライ・ラマ法王のご講演は、「普遍的責任と人間の価値」という演題にもあるように、きわめて平和的・融和的なものであった。中国当局に対して、厳しい非難を行うような内容ではなかった。
講演後、われわれ国会議員有志は、人権とは国境を超える普遍的価値であり、チベットの人権問題の改善を図るべく中国政府にうったえることは内政干渉にはあたらないという趣旨で、アピール文(下に引用)を発表の上「チベット支援国会議員連盟」の立ち上げを正式に行った。
 中国当局は早速、洪磊報道官の発言として「日本政府はダライラマと右翼勢力による上述活動(議員連盟のこと)に対し放任する態度をとっているが、これは中日間の戦略的互恵関係の原則と精神に背いている」などとしている。今後、中国当局からの圧力が高まることだろうが、断じて妥協することはしないことを誓う。
 なお、講演後、私はただ一人の国会議員として法王をお見送りするという栄誉に浴し、お別れ際にチベット仏教において相手への敬意をこめて渡される「カター」という白色のスカーフを法王手ずからいただいた。
 

法王自らカターをかけていただいた


 
 チベットやウイグルなど、中国当局の圧政・人権弾圧に苦しむ人々を日本の心ある人々は絶対に見放さない。今後さまざまな形で、支援の輪を広げてまいりたい。
 

ダライ・ラマ法王と固く握手


 
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アピール文
 
 ダライ・ラマ法王猊下のご来駕を心より歓迎申し上げます。
 ノーベル平和賞受賞者でもある法王猊下は、世界のチベット民族の国家的、精神的指導者であると同時に、自由と民主主義、そして人権という基本的価値を共有する世界中の人々にとって平和と友好の象徴的存在でもあります。このたびわが国国会議員有志の前で、法王猊下に特別にご講演賜ることは大変光栄です。
  
 しかるに、現在、中国政府はチベットの人々に対して、苛烈な人権蹂躙を行っております。中国政府は、チベット人の政治・宗教・文化・経済活動の自由を厳しく制限し、これに異議を唱えるチベット人に拷問を含む過酷な処罰を課しています。こうした中国政府の人権弾圧に対し、チベット人による抗議の焼身自殺が相次いでいます。しかし、中国政府は、チベット人民の悲痛な叫びに耳を傾けるどころか、チベット亡命政府の再三の要求にもかかわらず平和的解決に向けた対話にすら応じていません。
 こうした状況をわれわれは決して看過することはできません。
  
 中国は、チベットにおける状況を中国の国内問題であると主張し、外国からの批判を内政干渉であると非難します。しかし、人権は国境を越えて国際社会で共有される基本的かつもっとも重要な価値、権利であり、この改善を訴えることは、けっして内政干渉ではないと確信します。
 われわれ国会議員有志は、このたびのダライ・ラマ法王猊下の訪日を契機として、わが国国会議員のみならず広く日本国民、そして世界中の人々がチベットのきわめて苛烈な人権状況と、自治獲得、そして民主化に向けたその正当な主張についての理解が深まることを切に願います。そして、その目的を達成するために、われわれは党派を超えて、チベット及びウイグルなどに対する中国の不当な人権弾圧について、今後、その改善を中国政府に厳しく求めてまいりますとともに、国際社会に積極的に発信してまいる所存です。
 
平成24年11月13日
 
ダライ・ラマ法王 国会議員対象特別講演会
世話人一同